Illustrator(イラレ)で画像を切り抜こうとしたとき、「どのツールを使えばいいのか分からない」「思った形に切れない」「自動で切り抜く方法はないの」と悩んだ経験はありませんか?。実は、イラレの切り抜きは機能が多く、同じ切り抜きでも図形・ペンツール・文字・画像トリミングなど複数の操作方法が存在します。
本記事では、Illustratorで画像を切り抜く4つの代表的な方法を分かりやすく解説し、さらに「難しい操作は苦手…」「もっと簡単に切り抜きしたい」という方のために、AI搭載の無料オンラインツール・Tenorshare PixPrettyを使った自動切り抜き方法も紹介します。
イラレを使いこなしたい人も、無料ツールで手早く編集したい人も、この記事を読めば、自分に合った最適な切り抜き方法が見つかるはずです。ぜひ、作業の目的に合わせて使い分けてみてください。
目次
Part 1. イラレで画像を切り抜きする4つの方法
Illustratorでは、同じ切り抜きでも使うツールによって仕上がりや用途が大きく変わります。ここでは、画像の種類や目的に合わせて選びやすいように、代表的な4つの切り抜き方法を紹介します。
1.1. 図形で画像を切り抜く(クリッピングマスク)
もっとも基本となる方法が、図形を使ったクリッピングマスク。円形や四角形など、シンプルな形で写真を切り抜きたいときに最適です。
手順:
- 1.切り抜きたい画像を配置する
- 2.切り抜きたい形の図形を作る
- 3.図形を画像の上に配置し、形の方を最前面にする
- 4.画像と図形の両方を選択する
- 5.右クリック →[クリッピングマスクを作成]
[ファイル]→[配置]で画像を読み込みます。
楕円形ツール・長方形ツールなどで好きな形を作成。
右クリック →[重ね順]→[最前面へ]。
図形の形に沿って画像が切り抜かれます。
ポイント:
- 図形の形を後から編集できるので、微調整が簡単
- 名刺・SNSアイコンなど、一定の形で切り抜きたいときに最適
1.2. ペンツールで自由な形に切り抜く(クリッピングマスク)
人物や動物など、複雑な輪郭を切り抜きたい場合はペンツールが最適。イラレの中でも少し難易度が高い方法ですが、もっとも自由度が高い切り抜きができます。
手順:
- 1.画像を配置する
- 2.ペンツールを選択し、切り抜きたい部分の輪郭をなぞる
- 3.パスが閉じるように、最後の点を最初の点に戻して形を完成
- 4.パスを最前面へ移動
- 5.画像とパスを両方選択 →[クリッピングマスクを作成]
[ファイル]→[配置]で画像を読み込みます。
アンカーポイントを打ちながら、点と点を線でつないで形を作ります。
ポイント:
- 複雑な形ほどペンツールの技術が必要
- 仕上げの正確さはイラレ切り抜きの中でもトップクラス
- 手書きイラストの切り抜きや商品写真にも使える
1.3. 文字で切り抜く(文字の形に画像を入れる)
画像を文字の形で切り抜く、おしゃれなデザインで人気の方法。タイトルやバナーで大きく魅せたい時に特に効果的です。
手順:
- 1.文字ツールでテキストを入力
- 2.フォントの太さ・サイズを調整して、切り抜きたい形にする
- 3.文字をアウトライン化する
- 4.「クリッピングマスクを作成」を選択する
[文字]→[アウトラインを作成]。
アウトライン化した文字を最右上の三本線をクリックして表示されるメニューから「クリッピングマスクを作成」を選択します。
ポイント:
- 太いフォントほど画像が綺麗に見える
- SNSバナー・広告・見出しデザインに最適
- アウトライン化必須(元の文字編集はできなくなる)
1.4. 画像そのものを四角くトリミングする(画像の切り抜き)
2020年以降のIllustratorでは、画像を画像として直接トリミングできる機能が搭載されています。クリッピングマスクを使わなくても、手軽に必要な部分だけ切り出せます。
手順:
- 1.画像を選択する
- 2.[画像切り抜き]をクリック
- 3.トリミング範囲の枠をドラッグして調整
- 4.[適用]をクリックするとトリミング完了
選択すると上部に「画像切り抜き」ボタンが表示されます。
ポイント:
- 最も直感的で簡単
- 四角形トリミングのみ対応(自由な形は不可)
- ファイルサイズを軽くしたいときに便利
Part 2. イラレ切り抜きが難しい?AI無料代替ツール PixPretty おすすめ
Illustratorは本格的なデザイン制作ができる反面、操作が複雑で、特に切り抜きは初心者がつまずきやすい分野です。図形・ペンツール・パス操作など、複数の機能を正確に使い分ける必要があり、慣れていないと仕上がりが不自然になってしまうことも多いのが実情です。
「できればもっと簡単に切り抜きしたい…」
「自動でキレイに切ってくれる方法はない?」
そんな方におすすめなのが、AI搭載の無料オンラインツール「PixPretty」です。以下では、イラレで挫折しやすいポイントと、PixPrettyならではの利便性をまとめ、その後に実際の使い方を紹介します。
無料で写真を編集するIllustratorでの切り抜きが難しい理由は、大きく以下の3つ。
- 1:操作の種類が多く、目的に応じた使い分けが必要
- 2:ペンツールの習熟に時間がかかる
- 3:細かい調整に時間が取られる
図形のクリッピング・ペンツール・パスファインダーなど、仕組みを理解しないと使いこなしが難しい。
人物や商品写真など、曲線が多い対象を切り抜くには高い精度が求められるため、初心者が最もつまずくポイント。
切り抜き後のパス修正や微調整が必要な場合も多く、慣れていないと1枚の画像に何十分もかかることも。
AI搭載・Tenorshare PixPrettyとは?(無料で使える自動ツール)
Tenorshare PixPrettyは、AIを搭載した無料オンライン画像処理ツール。難しい操作なしで、下記のような作業がワンクリックでできます。
無料で背景透過- 不要な背景の自動切り抜き
- 文字・ロゴ・ウォーターマークの削除
- 被写体だけを抽出して透明背景で出力
- 証明写真などの背景色変更
- EC商品写真の背景処理・不要物除去
特にAIの精度が高く、複雑な髪の毛・細かい輪郭・影なども自然に残したまま切り抜けるのが大きな特徴。操作も直感的で、ローカル画像をアップロードするだけで数秒で完了。画像URLから直接処理できるため、作業スピードも非常に速いです。
PixPrettyで画像・文字切り抜き・背景透過を行う手順
- 1.PixPrettyを開く
- 2.画像をアップロードして、AIが自動で背景を解析し、切り抜きを実行
- 3.生成した画像を確認してダウンロード
ブラウザでPixPretty公式サイトにアクセスします。
スキルや用途に合わせた「イラレ」と「PixPretty」の使い分けガイド
- 細かい形・複雑なパスで正確に切り抜きたい → Illustrator
- 速く・自動で・初心者でも簡単に切り抜きたい → PixPretty
- EC商品画像や人物写真など、精度とスピードを両立したい → PixPretty
- 文字や図形と組み合わせたデザイン制作 → Illustrator
イラレは仕上げの自由度の高さ、PixPrettyは処理の速さと簡単さが強み。両方をうまく使い分けることで、作業効率は大きく向上します。
Part 3. イラレで画像の切り抜きに関するよくある質問
Illustratorで画像を切り抜く際、初心者がつまずきやすいポイントをFAQ形式でまとめました。操作がうまくいかないときの原因や、保存形式の選び方など、実務で役立つ内容を中心に解説します。
Q1:イラストレーターで画像を切り抜きできないのはなぜ?
主な原因は次の3つです。
- 切り抜き用の図形(パス)が最前面になっていない
- ペンツールで描いた輪郭が閉じていない
- リンク画像を埋め込んでおらず「画像切り抜き」ボタンが表示されない
2. Q2:切り抜いた画像は JPG と PNG のどっちで保存すればいい?
用途で選べばOKです。
- JPG:背景透過が不要・写真向け・容量を軽くしたいとき
- PNG:背景透過を使いたい・ロゴや人物切り抜き向け
透過が必要ならPNG、それ以外はJPGが扱いやすいです。
Q3:イラレで編集すると画像が劣化して見えるのはなぜ?
よくある原因は以下の通り。
- 画像を拡大しすぎている
- 表示モードが実際の仕上がりと異なる(ピクセルプレビュー未使用)
- 書き出し時の解像度が低い
「ピクセルプレビュー」をONにし、書き出しは高解像度を選べば問題ありません。
まとめ
Illustrator(イラレ)には、図形・ペンツール・文字・画像トリミングなど、切り抜き方法がいくつもあり、目的に合わせて使い分ける必要があります。特にペンツールを使った自由形の切り抜きは仕上がりが美しい反面、習熟にも時間がかかるため、初心者には少しハードルが高い操作です。
一方で、Tenorshare PixPrettyのようなAIツールなら、画像をアップロードするだけで自動で背景を切り抜けるため、作業時間を大幅に短縮できます。単純な切り抜きやEC商品画像、透過PNGの作成などはPixPretty、細かいデザイン編集はイラレと、用途に合わせて使い分けるのが効率的です。
「しっかりデザインしたい」「とにかく早く仕上げたい」そのどちらにも対応できるよう、用途に応じたツール選びを意識してみてください。
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